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停電対策のポータブル電源は何Wh必要?家族人数と家電で決める容量

公開 更新 停電対策ポータブル電源ガイド 編集部
結論

1〜2人でスマホと照明が中心なら500Wh、3人以上か冷蔵庫・電気毛布を使うなら1000Whを選んでください。迷ったら1000Whです。容量不足は停電中に取り返せませんが、容量の余りは困りません。

ポータブル電源選びでいちばん失敗しやすいのが容量です。「安いから500Wh」で買って、停電の初日の夜に冷蔵庫を動かせないと気づいても、その場では何もできません。ここでは、停電中に使う家電から必要な容量を逆算する方法を、計算式と早見表で説明します。

容量の答え:人数と家電で3段階に分かれる

先に結論の早見表です。家族の人数と、停電中に動かしたい家電のいちばん重いものを選んでください。

家族・使い方必要な容量目安の機種
1〜2人/スマホ・照明・ルーター500Wh500Whクラス
3〜4人/+冷蔵庫か電気毛布1,000WhJackery 1000 New V3、EcoFlow DELTA 3 Plus など
4人以上/+冷蔵庫と暖房器具・在宅勤務2,000Wh2000Whクラス(重さ20kg前後)

表の中心は1,000Whです。500Whは身軽ですが、冷蔵庫を1日動かすだけで容量の大半を使います。2,000Whは余裕がある一方、20kg前後になり、女性や高齢の方が1人で持ち運ぶのは難しくなります。家庭の停電対策の標準は1,000Whと考えてください。

自分で計算する式は「消費電力×時間÷0.8」

必要な容量は次の式で出せます。

計算式

必要な容量(Wh)= 家電の消費電力(W)× 1日に使う時間(h)× 停電の日数 ÷ 0.8

最後の「÷0.8」は変換ロスの分です。ポータブル電源は電池の電気を家電用の交流に変換して送るため、表示容量のすべては使えません。当サイトでは、表示容量の80%を実際に使える量として計算しています。

計算例:3人家族が1日停電した場合

家電消費電力の目安1日の使用時間電力量
冷蔵庫平均40W24時間960Wh
LED照明×220W6時間120Wh
スマホ充電×31回15Wh3回45Wh
Wi-Fiルーター15W24時間360Wh
合計1,485Wh

1,485Wh÷0.8=約1,860Wh。つまり冷蔵庫とルーターを24時間動かし続けると、1,000Whクラスでも1日もちません。現実的には、冷蔵庫は扉を開けない時間帯は電源を切る、ルーターは夜間に切る、といった使い方で1,000Whに収めます。冷蔵庫の電気を節約する方法は冷蔵庫の記事で詳しく扱っています。

500Whで足りるのはどんな家庭か

500Whで困らないのは、次の3つがそろう家庭です。

  • 1〜2人暮らしで、停電中はスマホの充電と照明が中心
  • 冷蔵庫の中身は保冷剤とクーラーボックスで守るつもり
  • 冬でも電気毛布を使わない、または使う時間が数時間

この条件なら、500Wh(実際に使えるのは約400Wh)でスマホ2台を1日2回ずつ充電し、LED照明を6時間つけても120Wh程度です。3日分(360Wh)をまかなえます。反対に、1つでも当てはまらないなら1,000Whを選んでください。

1,000Whを選ぶなら見る順番は「寿命→重さ→出力」

1,000Whクラスは各社が主力にしている価格帯で、容量はほぼ横並びです。違いが出るのは次の3点です。

  1. 寿命(充放電サイクル):防災用は何年も持ち続けるので、長いほど得です。Jackery 1000 New V3は約6,000回(公式値)で、比較した5機種で最長でした。
  2. 重さ:停電時は部屋から部屋へ運ぶことがあります。10kg台前半なら片手で持てる人が多い重さです。
  3. 定格出力:電子レンジや電気ケトルを使うなら1,200W以上が必要です。1,500W以上あれば、ほとんどの家電に対応できます。

2,000Whが必要になるのは在宅勤務と暖房

停電中も仕事を止められない、冬に暖房器具を使いたいという家庭は2,000Whクラスを検討します。ノートPC(60W)とモニター(30W)を8時間使うと720Wh、これに冷蔵庫と照明を足すと1,000Whクラスでは半日しかもちません。

ただし2,000Whクラスは重さが20kg前後あり、価格も1,000Whクラスの1.5〜2倍です。まず1,000Whを1台買い、足りなければもう1台を追加するほうが、持ち運びやすさと故障時の備えの両面で有利です。

容量選びのよくある間違い

表示容量をそのまま使える量だと思う

1,000Whの本体で1,000Wの家電が1時間動くわけではありません。変換ロスがあるため、実際は50分程度です。

瞬間的な消費電力を見落とす

冷蔵庫や電子レンジは、動き始めの一瞬に普段より大きな電力を使います。定格出力ぎりぎりの家電は動かない場合があるので、出力には余裕をもたせてください。

満充電していない

ポータブル電源は置いておくだけでも少しずつ電気が減ります。台風の予報が出たら満充電し、普段も取扱説明書の目安に従って充電してください。

よくある質問

停電は平均で何日くらい続きますか?
停電の長さは災害の種類と地域で大きく変わり、数時間で復旧することも、数日続くこともあります。1日分を確実にまかなえる容量を用意し、節電しながら2〜3日しのぐ前提で選ぶと安心です。
車のシガーソケットで充電できますか?
今回比較した5機種はいずれも車での充電に対応しています。ただし充電に時間がかかるため、停電中の主な充電手段としては考えず、補助として使ってください。
1,000Whクラスを2台買うのと2,000Whを1台買うのはどちらがよいですか?
持ち運びと故障への備えを重視するなら2台、置き場所を1か所にしたいなら1台です。家族が別の部屋で過ごすことが多い家庭は2台が便利です。

機種ごとの仕様をまとめて比べたい方は、トップページの比較表をご覧ください。

1000Whクラス5機種の比較表を見る

電
停電対策ポータブル電源ガイド 編集部

企業の防災・BCP(事業継続計画)づくりを支援する運営者が、災害時に家庭で電気を確保するという視点で機種を比べています。数値はメーカー公式の仕様表から引用し、調査日を記載しています。

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